ドクターMの「美と健康のかかりつけ医」ブログ

2021.11.07

ゼオスキンヘルス、基本の「キ」

緊急事態宣言も解除された11月3日の休日は、観光地では久しぶりの賑わいを取り戻していたようですが、この週末は皆様いかがお過ごしでしたか?

今回のブログは、昨今大人気のドクターズコスメ、「ゼオスキンヘルス」について、基本の「キ」をご紹介いたします。

 

まず最初に覚えて頂きたいのは、ゼオスキンのコンセプトです。

「ビタミンAを主要成分としたコスメにより、肌のアンチエイジングを目指す」

ビタミンAの働きは、次の5つです。

1)光老化から肌を保護

2)コラーゲン、ヒアルロン酸の生成促進によるハリ・保湿力向上、シワの予防

3)ターンオーバー促進によるメラニン排出

4)皮脂分泌の抑制によるニキビ予防

5)表皮細胞の成長促進によるふっくらとした肌質獲得

 

ヤバいくらい女子達の大好物ばかりですね。

「ビタミンAなくして、美肌なし」と言っても過言ではありません。

もちろん、世の中には「エンビロン」やら「REVISON」やら、いろいろなドクターズコスメがありますので、使用感やコストでお好みでチョイスしてもらってよいのですが、とりあえず使ってみないと自分との相性はわかりません。

では、ゼオスキンヘルスのラインアップの何から使えばよいのでしょうか?という疑問に、お答えいたします。

 

まず、肌ケアのはじめは、正しい洗顔料のセレクトからです。

ゼオスキンヘルスの洗顔料は、実にこだわりの3種類!

濃いお化粧でなければ、クレンジング剤代用にもなりますので、これ1本でOKです。

①エクスフォリエーティングクレンザー(普通肌~脂性肌) 5,200(税込5,720)

ジェル状の基剤に、カプセル化したビタミンEの青いツブツブが入っています。

濃度は薄いですが、サリチル酸も入ってますので、若干のピーリング効果もあります。

泡立てて使うというより、皮膚の上で滑らす感じで皮脂や古い角質を落とすように使います。

「エクスフォリエーティング」とは、まさに「死んだ皮膚細胞の最上部位を顔や身体から落とし除去すること」という意味。

でも、その割には、洗った後にしっかりと潤いを残し、ツッパリ感はみじんもありません。

ゼオスキンの洗顔料の中では、一番の売れ筋商品です。

 

②ジェントルクレンザー(普通肌) 5,200(税込5,720)

その名の通り、やさしさいっぱいで、普通肌の人向けで、とにかく「フツー」です。

サラっとしていますが、意外に泡立ちます。

 

 

 

 

 

③ハイドレーティングクレンザー(乾燥肌~普通肌) 5,200(税込5,720)

これまた、その名の通り、乾燥しやすい肌の方で、洗顔後のしっとり感をより求めたい方に向いています。

パンテノールとヒアルロン酸が配合されてます。

パンテノールの効果は、「保湿」「抗炎症」「皮膚を滑らかにする」「組織修復促進」などがあり、後述のバランサートナーにも含まれています。

 

 

やや脂性肌のわたくしが使った印象では、やはりエクスフォリエーティングクレンザーが一番いいな、と思いました。

ハイドレーティングクレンザーやジェントルクレンザーでは、物足りない感じ。

もちろん乾燥肌~普通肌のかたは、ハイドレーティングやジェントルで良いと思います。

3商品ともたっぷりの200mlですので、朝・夕100円玉くらいの使用で2か月は余裕で持ちます。

とりあえず、手もとに今まで使った洗顔剤がある方は、それをお使いになってもらい、なくなってからゼオスキンのクレンザーをお試しください。

 

角質が厚い方や、より肌表面のつるつる感を実感したい方には、これ。

④エクスフォリエーティングポリッシュ 7,600円(税込8,360円)

こいつは、非常に細かい砂のような「超微粒子マグネシウム」が含まれています。

目の細かいサンドペーパーで丁寧に角質を研磨するかんじです。40~60秒程度の優しいマッサージでツルツルになります。

週に2~3日ぐらいで十分です。

 

 

 

洗顔で余分な汚れ、古い角質を落としたら、今度はレチノール(ビタミンA)を入れる前の下準備です。

 

【バランサートナー】6,000(税込6,600)

トナーですから、肌のpHを弱酸性に傾けてくれますが、これは持続的な効果があるわけではないので、メインの役割ではありません。

成分および効果は、

ハマメリスエキス優れた収れん効果。肌やを引き締めてキメを整える効果。ニキビや毛穴の開きなどの改善。

グリコール酸お肌のピーリング。古い角質をはがれやすく、次に塗る美容液などの浸透性を高める効果。

アラントイン肌荒れの改善や肌の炎症を鎮めてくれる作用。

ヒアルロン酸Na&ピリドンカルボン酸Naしっとりとした潤いを保持

パンテノール:保湿、抗炎症、組織修復

使用感は、「スキーッ」とした感じ。エンビロンのトナーほどピリピリ感は強くありません。

私は、ついこの前まで「トナー不要論者」で、まったくトナーを使っていなかったのですが、何の気なしにこの夏から使ってみたところ、これがまた全然肌の状態が良くなってきたので、ちょっとびっくりしました。

トナーおそるべし!

使い方にもよりますが、1本で1か月~2か月ぐらい持ちます。

 

そして、いよいよメイン。

【デイリーPD18,600(税込20,460)

これはその名のとおり、毎日朝晩に使っていただくクリームになります。

最も優しいビタミンAである「パルミチン酸レチノール」と、ちょっと強めの「レチノール」を微妙な匙加減でブレンドしています。

カプセル化したビタミンEも入っているので、ちょっと手に取って眺めるとクリームのなかに青い粒つぶを見ることができます。

各種ペプチド類(パルミトイルペプチドー1,パルミトイルテトラペプチドー7)が、保湿&皮膚保護、ハリと弾力アップ、シワ予防に働きます。

ミクロコッカス溶解液、シロイヌナズエキスという聞きなれないものも含有されてますが、これらは「紫外線による皮膚細胞DNA損傷を回復」効果があるようです。

ちなみに「PD」とは、「Power Defennce(パワーディフェンス)」の略です。

なんとも頼もしい。

「老化から、私を守ってチョーだい!」ってお願いしたくなりますね。

使用感は、比較的さらっとして、脂性肌の人にはちょうど良い感じ。

贅沢に使いたい人は2プッシュ。

他の化粧品との混合で使いたい人は1プッシュ。

逆に乾燥肌の方は、これだけでは保湿力が足らないので、後述の「RCクリーム」を足すとよいでしょう。

 

RCクリーム】13,000(税込14,300)

レチノール&パルミチン酸レチノールを含有していますが、濃度はデイリーPDより薄いです。(お値段の差は、レチノール濃度の差です)

保湿力に優れた「スクワラン」「セラミド」「シアバター」をガッツリ含んでますので、乾燥肌の方、冬場の乾燥時期にデイリーPDに加えておくと良いでしょう。

デイリーPDを1プッシュ+RCクリーム一押しぐらいで良いと思います。

ヤナギランエキス、ゴジュユ果実エキスが「抗炎症」「肌の保護」に働きます。

また、ゼオスキン上級者にお勧めの技で、ビタミンA濃度がさらに濃い製品(スキンブライセラム、Wテクスチャーリペア、ARナイトリペア)とRCクリームを混合して、ビタミンAの乾燥刺激を和らげる方法があります。

ちなみに「RC」は「RECOVERY CREME (リカバリークリーム)」の略です。

全て2ヶ月分ぐらいだとお考えください。

10%ポイントも付きますので、消費税分はお得になります。

 

 

以上が、ゼオスキンヘルスを使用するにあたり、【基本の「キ」】となる製品の概要です。

 

さあ、皆さん、ちゃんと覚えましたか!!

期末テストにでますよ!

ほら、田中さん、よそ見しない!!

佐藤さん、早弁しない!!

鈴木さん、目あけて寝ない!!

明日の朝礼で、それぞれの商品の説明をしてもらいますが、徹夜してでも覚えるように!!!

それでは、きりーつ! きおつけー!

 

また、来週。

 

 

 

2021.11.04

美肌への、はじめの一歩!

11月です。

毎度毎度ですが、時間がたつのが早すぎます。

真子さまと小室氏の結婚を機に、「1日=20時間」に変更されたんじゃないかというくらい、日々が過ぎていきます。

一般診療外来は、コロナワクチンとインフルエンザワクチンとその他診療ご希望の方々で、てんやわんやです。

こちらのコンビ写真にビリビリとくる方は、推定年齢50歳以上の美容皮膚科に通院絶対必要な世代の方に違いありません。

減量した軽部アナウンサーと眼鏡かけた竹中直人じゃありませんよ。念のため。

 

 

そんな中、比較的美容皮膚科外来は落ち着いております。

空前の「コロナ美容ブーム」も落ち着いてきた感じがあります。

しかしながら、美容はブームで終わってはいけません。

私たちの身体とお肌の老化は、一時のブームではなく、しっかりと毎日着実に進んでいく性質のものです。

止まることはありません。

それに抗して「お肌時計」の針を遅らせるには、絶え間ない日々の美容ルーチンをつづけることが大切です。

「ローマは1日にしてならず」ですし、「老婆にも、1日ではならない」のです。

1日の老化はわずかでも、ほったらかしの日々を重ねることで、徐々に確実に「老化」は形となって容赦なく私たちに現実を突きつけます。

「もう少し進んだら」とか、「ちょっともったいないから」という理由で、後回しにしているうちに「えらいこっちゃ」状態になっている方を私はたくさん見てきました。

月数万の投資で、女性としての喜びが手に入るのなら、コツコツと美容医療を続けてみてはいかがでしょうか?

おそらく、そのくらいの投資で明日のごはんが食べれなくなる状況の方は、そもそも美容になんて興味がなく、このブログさえも読まないでしょう。

このブログを今読んでいる方は、「美しくなりたい」「きれいな肌でいたい」「若々しくいたい」と少なからず思いを強くされている方でしょうから、私はそのような皆様に強く心に刻み込んでもらいたい言葉があります。

「継続は力なり」

シンプルです。

この上なくシンプルです。

でも、真理です。

 

「ちょっとやってみたけど、効果があまりわからないので、続かない」

40歳以下のお若い方は、それはそれでしばらくは大丈夫です。

ですが、40歳以上で老化のスピードが上がってくる方は、まず初期投資をしっかり行い、自分自身と相性のよい施術を見分ける必要があります。

美容医療も「医療」です。

全てのかたに「100点」をもらえることは、到底あり得ません。

ですから、毎月1回は何らかの美容施術を受け、それを1年から1年半ほど続けてみてください。

何が自分にとって良いのかわかってきます。

もちろん最初から何をやったらいいのかわからない方がいらっしゃると思います。

そのような方へのお勧め施術ベスト5を挙げてみましょう。

 

第1位:HIFU➡ウルトラセルQ+(シンデレラハイフ)

第2位:RF(高周波)治療➡インフィニ・ハイブリッド

第3位:フォトフェイシャル➡SR(フォト治療+RF)

第4位:ロングパルスYAGレーザー➡ピコトーニング、デュアルピール

第5位:ダーマペン4+成長因子(エクソソームなど)

 

第1位のHIFUは、もうアンチエイジング美容医療には欠かせないものになってきました。

多かれ少なかれ女子の肌はたるんできますから、HIFUでコラーゲン増生とSMASの引き上げを少しずつ行っておく必要があります。

「たるみはたるみを呼ぶ」という、美容ことわざがあります。

たるみは予防が大切です。

HIFUの元祖といえば、「ウルセラ」です。

当院でもこの5年間、HIFUの主役として頑張ってもらいました。

ですが、今では主役の座を「ウルトラセルQ+」に譲り、倉庫の奥で眠ってもらっています。

やはり、効果はあるけど「痛すぎ」「高すぎ」なのは、否めません。

当院では痛み対策として、静脈麻酔も取り入れておりましたが、施術者側の負担大きいのでこの9月をもって、ウルセラ治療を終了としております。

先端に付けるカートリッジもかなり高額な割には、いまだに不具合発生率が高いので、どうにかならないかとメーカー側にクレームを伝えていましたが、アメリカ製なので「ノープロブレム、ドンマイ、ドンマイ」と言われたら、それで終わりです。改善する気などこれっぽっちもなさそうです。

 

 

 

 

そして、そのかわり主役に抜擢されたのが、韓国はジェイシス社製「ウルトラセルQプラス」。

当院では9月末まで「初めてのシンデレラハイフ、キャンペーン」を行っておりましたが、そこで使用するHIFU機器がこの「ウルトラセルQプラス」です。

以前のブログでも書きましたが、ウルセラの欠点を改善して、機器の値段も消耗品であるカートリッジの値段も安くしてます。

そのため、施術の値段もウルセラの3分の1ぐらいに抑えることができます。

「痛くないHIFU」として宣伝しているクリニックもありますが、それはパワー調整が幅広く、細かくも設定できるということだけです。

ウルセラ並みのパワー設定にすれば、近い効果を出すこともできますが、それはそれで「痛すぎ」です。

程よく痛み、程よく効果がでて、なによりもこれから先も「続けれらる」気になる、ということが大切です。

美容医療は「継続」ですが、「痛すぎ」「高すぎ」では、多くの方は続けられません。

ウルトラセルQプラスでは、その方の痛みの「閾値」に併せて、我慢できるギリギリのラインでの調整で、最大効果を出すことができます。

 

一回600ラインで8万円の施術を半年に1回受けてください。

一月にして、14000円ちょっとです。

これを高いと思う方は、残念ですが自然な老化を粛々と受け入れてください。

「他にも使うことがあるから、、、」という方は、それでOK。物事には優先順位があります。

幸いにも、美容医療に投資できる気持ちとお金の余裕のある方は、HIFUを必ず受けてください。

もちろん、お顔立ちによっては引き上がるよりも、「痩せ顔」になってしまうこともありますので、すべての人に同じように施術するわけではありません。そのあたりの問題をクリアするには、理論と実践を身につけたドクターによる施術が望ましいと思います。

 

というわけで、再度やります!

今度は、初めての方も、何回目かご経験の方も、LINEお友だちであれば、すべての方が対象です。

シンデレラハイフ600ライン 税込88,000円⇒税込66,000円(25%オフ)

12月末までの施術をお受けになることができる方に限ります。

先着20名様限定です。

施術時にLINEで飛んでくるクーポンを受付にご提示ください。

 

さらに、施術を受けられた方全員に、

来年4月末まで有効で何回でも使える、「ゼオスキンヘルス20%オフクーポン」もプレゼントいたします。

 

前回、キャンペーン価格を逃した方も、今回はがっちり受けてください。

ゼオスキンヘルスが初めての方も、この機会にトライしてみてください。

 

第2位から第5位については、またの機会に。

次回は、ゼオスキンについて、初心者の方にもわかりやすく解説いたします。

・・・って、前回も最後に書いてましたね。

すんまそん、トマソン、MAISONdesはヨワネハキ。

(これがわかる人は、10代のJKとも話ができるかも。わからん人は、GOOGLE先生に聞け!!)

娘たちみたいに、綺麗にデコれんわ。

2021.09.13

「エコツー」と「ダーマペン4」のどっちがええの?

8月が終わったと思ったら、もう9月の半ばに差し掛かり、じめっとした残暑が残る今日のこの頃ですが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか?

7月、8月は学生さんのニキビ相談が多かった印象がありますが、通年をみても徐々に大人ニキビの相談や「ニキビ痕」の相談が増えております。

活動性ニキビは、思春期~20代前半のニキビと、それ以降のニキビでは成因も治療も異なるのですが、今回はその話は置いておきます。

本日のお題は、「お肌の再生には、エコツーとダーマペン4のどっちがええの?」でございます。

「エコツー」についてちょっとだけ説明いたします。

まず、「エコツー」は、「炭酸ガスフラクショナルレーザー」という機材のカテゴリーに分類されます。

 

「フラクショナル」という言葉は、直訳すると「小部分の」という意味になります。

つまり「炭酸ガスレーザーのビームを、小さな部分部分に照射する」ということを表しています。

図で見ると、これ。

レーザーのビームが真皮層まで到達して、物理的に組織を破壊され、熱刺激とともに、コラーゲン再生と皮膚のタイトニングが起こります。

表皮も蒸散して削られるので、でこぼことしたニキビ痕には最適な治療と言えます。

またシワや軽度のたるみにも効果がありますので、アンチエイジング目的にも使用できます。

難点としては、熱エネルギーによる炎症後色素沈着によって、若干くすんだ肌になるリスクがあることと、ダウンタイムが4~7日間あることです。

当院では、ダウンタイムを短く、炎症後色素沈着のリスクを低減するための工夫として、

①術後の冷却をしっかりと行い、組織修復をうながすLEDライトを当てる

⓶術後数日は、ステロイド軟膏をしっかり塗る

③トラネキサム酸、ビタミンC、L-システインの内服を継続する。

④成長因子などの組織修復因子をオプションで加える

などを取り入れております。

特に、④の成長因子については、「アムニオジェニックス」、「エクソソーム」、「MPF(ベネブ社)」の3つをご予算に合わせてご用意しております。

 

次に、ダーマペン4について。

最近は、インスタグラムやYouTubeでの露出度の多さもあって、大人気の施術です。

原理としては、表皮から真皮にかけて微小な孔をあけて組織をいったん破壊したのち、その修復する力を利用して効果を発揮させます。

先端から出るハリの長さを調整することで、治療の強さを変えることができるのが特徴ですが、その分施術者によって効果にばらつきが出ることがあります。

メリットは、熱エネルギーを使わないので、フラクショナルレーザーで起こるような炎症後色素沈着によるくすみなどは、まず発生しないことです。

ダウンタイムもほとんどの方が1日、長くても3日ぐらいですから、ストレスが軽くて済みます。

またダーマペンで開けられた孔を通して、様々な薬剤(成長因子、PCLなど)を真皮層まで運び、コラーゲン産生をより促すことができます。

ただし、デメリットもあります。

若い年齢層の方や、肌の病状がそれほど重くない方は、それほどアグレッシブに施術しなくても、効果を実感できるとは思いますが、年齢が上の方や、肌の病状が重い(強いニキビ痕など)方などは、アグレッシブな施術+成長因子をつかわなければ、期待した効果が得られ場合があります。

 

それでは、「エコツー」と「ダーマペン」とどちらが良いのでしょうか?

最終的には、患者様のお肌の状況と、本人が望む効果や、ダウンタイムを許容できるか、などの複数因子を考慮しなければ比較できません。

ざっくりと言ってしまうのならば、

①見るからに表皮が厚く、でこぼこした肌の方は、エコツー。

⓶長いダウンタイムが許容できない方、成長因子などのオプションを選択できる余裕のある方は、ダーマペン。

 

ただし、どちらの施術も1回だけで効果は全く分かりません。

最低5回は必要です。

しっかり効果を実感したいなら、10回ぐらいは続けて頂くのがベストです。

施術との相性もありますので、ダーマペン4で効果を実感できなればエコツーを、エコツーで効果がない場合はダーマペン4をお勧めすることもあります。

 

綺麗な肌をつくるには、効果的な施術はもちろん、効果発現確率の高いコスメで日々のケアをすることも必要です。

ドクターズコスメとしては、「ゼオスキン」「エンビロン」に代表される「レチノール(ビタミンA)」を含有するものは、必須と言えましょう。

さらに余裕があれば、「ヒト幹細胞培養液エキス」を配合されたコスメを加えるとかなりの効果が期待できます。

世の中には、「オーガニック」などを謳ったコスメが氾濫しており、いわゆる「コスメ難民」を生み出している元凶になっているようにも見えます。

科学的に効果を実証されたドクターズコスメを1年間続けてみることは、無断な投資ではないと思います。

次回は、最近ユーザーがうなぎのぼりに増えている「ゼオスキンヘルス」について、基本的なことからご紹介しようかと思います。

2021.08.01

第39回日本美容皮膚科学会に参加してきました

7月も終わり8月突入し、暑さもピークに達しております。

この土日に京都で開催された第39回日本美容皮膚科学会に参加してきました。

恐らく殆どの関係者は、新型コロナワクチンを打っているはずですが、ここはアメリカではなく日本なので、しっかりとした感染対策にぬかりはありません。

個人的には「ワクチン接種済みパスポート」を首からぶら下げて歩きたいところですが、、、

今回は師長さんも参加してお勉強してもらいました。

京都国際会館は芸術的な建物です。無駄に広い空間も、芸術には必要です。

ピコウェイとコア(炭酸ガスレーザー)でお世話になっているシネロン キャンデラのブースです。

何故か「キャンデラ」だけのロゴ表示(?)

今回参加の目的の一つは、これ。

PRP療法(多血小板血漿療法)にとって変わると評判の、「ACRS療法」について学ぶこと。

この「ACRS療法」とは、簡単に言いますと、自分の血液を採取して、その中にある「サイトカイン」だけを抽出して自分の肌に打ち込む方法です。

Autologous Cytokine Rich Serum(自己血サイトカインリッチ血清)の頭文字を取って、「ACRS」

PRP療法は治療部位に自己血から抽出した血小板を多く含む血清をそのまま注入します。

そして血小板が引き起こす創傷治癒の過程を人為的に作ることで、成長因子やサイトカインを活性化させ治療効果を発揮させます。

「ARCS療法」は、採血をした血液中の血小板を特殊な方法で処理し、成長因子やサイトカインを徹底的に放出させた後、血小板を含む細胞を全て除いた血清を用います。当然ながら、成長因子やサイトカインはPRPに比べ、かなり濃くなり、細胞成分を除去することで、不必要な炎症反応を避けることができます。

その結果、ARCS療法は、PRPに比べて圧倒的に「腫れが少なく」「効果が高く」なります。

デメリットといえば、処理に3時間かかるので、採血の日と施術の日を別にする必要があるのと、費用がPRPより高くなる事でしょう。

8月中に当院でデモを行い、よければ採用とする予定です。

もっと詳細を知りたい方は、麗ビューティクリニックの居原田麗先生のブログへGo!

(麗先生、会場でもお見かけしましたが、相変わらずのオーラでした。)

オーラといえば、18時からの特別講演では、藤原紀香さんのトークショーが開催されました。

171cmの長身をスリット入りの真っ赤なロングドレスに包んで、颯爽と登壇された時には、強烈なオーラを感じました。

当日のドレスをご自身のインスタにアップされてました。

やっぱりゲーノージンは凄いなぁ。

そして、1日目は、あっという間に終わり。

夜は会場お隣のプリンスホテルに宿泊です。

夜は美味しいお食事を、アクリル板に囲まれていただきました。

次回は学会2日目のレポートです。

2021.07.10

シンデレラハイフって何???

おまたせしました。

おまたせしすぎたかもしれません。

平成最後のマルチプレイドクター、なんでもやります、溝口です。

 

いよいよ今回は、「シンデレラハイフ」についてのブログです。

 

HIFU(ハイフ)という言葉が徐々に市民権を得てきておりますのは、皆様ご存知の通り。

どう考えても「リフトアップ、いらんやろ」と思える20代女子たちも、「ハイフやりたい!」と声高に叫んでおります。

HIFU(High Intensity Fofused Ultrasound:高密度焦点式超音波)の詳細は、いろいろな先生がYOU TUBEで解説してますので、ここで詳細の説明は致しません。(知りたい方はこちら➡ドラゴン細井先生の解説

 

当院にはHIFUマシンとしては、①ウルセラ、②ウルトラセルQプラス、の2台があります。

ウルセラはHIFUマシンの元祖と呼ばれるもので、発売から10年以上が経過しておりますが、その効果をいまだ超えるマシンがないのも事実で、根強いファンの方が多くいらっしゃいます。

ですが、ハイパワーゆえに施術時の痛みがハンパないので、当院ではほぼ全例、静脈麻酔下で行っております。

このウルセラの成功に、「柳の下のドジョウ」を捕まえる如く群がったのが韓国のレーザーメーカー達です。

これまでに数々のジェネリックマシンが世に送り出されております。

日本では、ウルトラセルQプラス、ダブロゴールド、ソノクイーン、ウルトラフォーマーⅢがその名を知られることになりました。

このうち、「ウルトラセルQプラス」は、最も日本国内で販売台数が多く、最もメジャーな存在になっております。

(裏話ですが、このウルトラセルQプラスを販売しているジェイシスという会社の社長夫人は、日本の方です。そのため日本には特別価格で販売したそうです。トリビア~)

元祖HIFUのウルセラに比べ、低価格の器機代金と消耗品であるため、施術代金そのものを安くして提供できるのが最大のメリットです。

当院でも、ウルトラセルQプラスはウルセラの半分以下の価格で提供しております。(600ラインで税抜き80,000円)

ウルセラにないメリットはもう一つあります。

それは「細かいパワー調整が可能で、受ける側の我慢できるギリギリの強さで施術ができる」ことです。

残念なことにウルセラは4段階しかパワー調整ができず、しかもマックス以下のパワーで施術すると効果が出にくいのです。

(そのため、痛みに弱い人はしらふでウルセラを受けると拷問級の仕打ちを受けることになります。)

 

そうなると今、巷で圧倒的に支持されるのは、おのずとウルトラセルQプラスになっていきます。

値段と痛みの障壁を取っ払い、お気軽にHIFUを受けることができる時代になったのは、ウルトラセルQプラスのおかげであります。

 

しかし、ここには大きな落とし穴が一つ。

それは「痛くないHIFU」としてご紹介しているクリニック様がいらっしゃることです。

基本的に「痛くないHIFU」は、重力に反して皮下組織をリフトアップするほどの組織変性を起こさせません。

あるドクターがYOUTUBEで、「当院のHIFUは、以前の機種(ウルセラのこと?)と比較して、痛みがなく、皮下の組織に火傷をつくることなく、熱でケミカルメディエーターを発生させて、引き締めます」と言っておりましたが、まさしくこれは「引き締め(タイトニング)」であって、「引き上げ(リフトアップ)」ではありません。

痛みのない程度の熱を皮下組織に加えることでも、脂肪細胞を破壊し、線維芽細胞を刺激してエラスチンやコラーゲン増生が期待できますので、いわゆる「引き締め(タイトニング)」はできると思います。(なので、緩いハイフは3か月おきの施術が必要ということになります。結局年間コストかかります。)

ただし、その程度では「引き上げ(リフトアップ)」の効果は限定的です。

20代から40代前半の方で、たるみが少なく、若干脂肪の多い方に「痛みのきわめて少ないHIFU」を行うと、リフトアップというよりもタイトニング効果が現れ、スッキリした感じになっているのだと思います。

それはそれでよいのですが、タイトニングよりも本気でリフトアップを狙うには、皮下組織をしっかり焼灼して縮めていかないと効果は出ません。

ですから、当院では「痛みの極めて少ないHIFU」ではなく、「痛みを我慢できるギリギリのところまで照射して、高いリフトアップ効果をねらっていくHIFU」を目指しております。

という理由で、4.5㎜のカートリッジでは、メーカー推奨よりも1.5倍のパワーからスタートしております。

もちろん、痛みの程度をお聞きしながら、私が微調整しながら照射しておりますので、ご安心ください。

そして、リフトアップでなく、タイトニングや脂肪減少をご希望の方には、痛みのほとんどない「インフィニ・ハイブリッド」や「ウルトラセルQプラス・リニアファーム」をお勧めしております。

 

最近ジェイシス社は、さらなるHIFU普及を目指して、この「ウルトラセルQプラス」というネーミングをちょっと変更して、

「シンデレラハイフ」

と名付け、ドカーンとキャンペーンを始めております。

うん、こちらの方が覚えやすいですね。

 

この「シンデレラハイフ」には、ダブルミーニングがあると思ってます。

一つは、「シンデレラのように、綺麗に美しい顔と身体をパッとお創りいたします」というメッセージ。

もう一つは「シンデレラのように、最初はひどい仕打ち(痛み)を受けても、最終的にはきれいに幸せにいたします」というメッセージ。

「ウルセラは痛すぎ、高すぎで受けるがしない、でもちょっと痛みを我慢して、綺麗になれるなら、私、頑張る!!」と思える方、お待ちしております。

もちろん、他院様と同じように、「タイトニングでもよいから弱めにして下さい」という方も、遠慮なくお越しください。ご希望にあわせて、施術いたします。

 

それでは、皆様、お待たせしました。お待たせしすぎたかもしれません。

「初めてのハイフ」キャンペーンやります!!(~9月30日までの施術分まで)

初めて当院で「シンデレラハイフ(ウルトラセルQプラス)」を受ける方限定です。

通常、600ライン80,000円のところ、20%オフの64,000円(税抜)、400ライン60,000円のところ、20%オフの48,000円(税抜)

(注:クリニックポイント、LINEポイントは使用不可です。10%ポイント付与もございません)

皆様、お電話お待ちしております。

 

2021.06.30

マスク老化への対策は、これ!!

7月です。

今年の梅雨は、それほどジメジメ感もなく、蒸しっと暑くもなく、比較的すごし安かったですね。

これからは本格的な夏ですが、まだまだマスク生活が続きそうです。

 

さて前回は、「美容における、マスクの功罪」についてコメントしてみました。

顔半分を隠すことによって「見られる」という刺激がなくなり、どんどん緊張感のない肌になっていく「マスク老化」が、巷のあちこちで見られるようになっている現実があります。

それは、われわれ美容関係者も例外ではありません。

今回は、そのような「マスク老化」についてお悩みの方への解答という形で、皆様にご覧いただきたい症例があります。

お問合せいただいたのは、大阪府泉佐野市にお住いのY様、52歳の女性の方。

「最近、マスクで顔を隠して仕事しているせいか、口から下の筋肉が緩みっぱなしで、なんだかハリもなくなってきました。年齢のせいか、メリハリのない老け顔になっているのが我慢できません。美容皮膚科で勤めているので、綺麗でいたいのですが、なんとかならないでしょうか?」

ふむふむ、50歳を超えるとほぼ確実に、老け顔になっていきます。

自然経過に任せると、かなりヤバい状況なります。

美容皮膚科のスタッフとしてお勤めですと、通常のお顔では患者様に申し訳が立ちません。

常に綺麗にありたいのは、美容関係者だけでなく一般の皆様も同じです。

さて、実際にどのようなお顔立ちなのか、拝見いたしましょう。

 

 

まずは正面から。

老化を感じさせる部分は

①こめかみのボリュームが減って、顔の輪郭が「ひょうたん」のようになっている。

②眉尻が下がっている。

③上唇がうすくなっている。

④口より下(下顔面)のボリュームがなくなり、あごの梅干しジワも目立つ

⑤目元にしわが多い。

 

 

 

改善点が盛りだくさんで大変ですが、ひとつひとつ解決していきましょう。

今回は加齢による局所のボリューム減少が、老化した顔にみられる原因となっております。

そのための、最も早く確実な解決策は、ヒアルロン酸注入です。

下は術後の写真です。

 

今回の注入箇所と効果は

①コメカミのへこみ

⇒上顔面の凸凹感が解消しひょうたん型から卵型の輪郭に近くなり、眉尻も上がる。

②口元、あご先端⇒口元からあご先端にかけてのシワがとれ、すっきりとした印象

③上口唇、仁中⇒スモーカーズラインが目立たなくなり、薄かった上口唇がプリっとなる

合計6本のヒアルロン酸を使用しました。

 

 

 

 

 

 

まだまだ改善点はありますが、それはまた次回に、ということで今回は終了。

 

このように、50歳を超えての脂肪やコラーゲン減少からくる老化には、ボリュームを補うという意味においてヒアルロン酸が一番効果的です。

当院のヒアルロン酸は、厚生労働省認可のアラガン社製です。

厚生労働省認可でない他のヒアルロン酸は品質が劣るのか、と言えばそういうわけでもないのですが、このアラガン社の製品だけで、ほとんどの施術に対応できるので、他のヒアルロン酸を使う必要が今のところありません。

ただし、目元はヒアルロン酸注入よりも、ベビーコラーゲンのほうが良い場合があります。

当院では目元治療の需要が少なく、ヒアルロン酸より1本あたりの単価が高くなるため、しばらく施術をやめておりました。

しかし、どうしてもベビーコラーゲンでないとダメなところもありますので、また施術メニューに加える予定です。

ただし現在ベビーコラーゲンはコロナ禍のためか、アメリカからの入手に2~3か月かかるようのなので、この秋からの再開になりそうです。

 

今回はハイフの話題も書く予定でしたが、それはまた今度。

韓国のトップメーカージェイシス社の考えた「シンデレラハイフ」っていうネーミングは、響きがいいですね。

ダブルミーニングなところもあり、私は結構気に入ってます。

その詳細は次のブログで。

なんだか、コマーシャルの多いテレビ番組みたいに、引っ張ってますね。すみません(汗)

2021.04.22

1年ぶりのブログ投稿です。

久しぶりのブログ投稿です。

なんと1年間、ブログを一切書きませんでした。

いつもブログを書くときは「文章の神が、天から舞い降りてくる」ような感じで、ドバーッと言葉が頭の中に湧いてくるのですが、この1年間は全くスイッチが入らずじまいでした。

昨年4月の緊急事態宣言が影響したのは事実です。

世の中の動きが、急にストップすると同時に、

ひたすら前へ前へ進んでいた自分に、「少しペースダウンしたら、どや?」ともう一人の自分が背中から声をかけてきた感じです。

一般診療の患者様は一時的にぐっと減り、インフルエンザも流行らずでしたが、有難いことに美容医療にいらっしゃる方はそれほど減らずで今に至っております。

 

美容医療にとって、マスク生活の恩恵は甚大なものがあります。

ダウンタイムをあまり気にしなくともよいので、侵襲のある治療をガッツリやることができます。

シミのレーザー治療をご希望される方も格段に増えました。

 

ただし、マスクには、「功」もあれば「罪」もあります。

マスクでご自身のお顔のコンプレックスを隠すことができるので、そのまま放置プレイにされている方いらっしゃいます。

(。。。というか、放置の方が大多数ですが、、、、)

特に、頬より下の「中顔面、下顔面」と呼ばれる部分は、一番年齢を感じさせる部分です。

この部分を隠して、上顔面だけを露出していると、結構「若く、きれいに」みられることが多いのは、皆様お気づきでしょう。

新型コロナのおかげ(?!)で、いわゆる「マスク美人」が巷には大量増殖しております(笑)が、この現象も時限的なもの。

恐ろしいのは、コロナ禍が過ぎ去り、世間がマスクなしで過ごせるようになってからです。

マスクの下で知らぬまに老化の進んだその顔は、まさに令和の「浦島太郎」状態!!

うーん、恐ろしすぎます。

 

そして、美容皮膚科に来るほとんどの方が、「即効性」を期待されるのですが、残念ながら、1,2度のレーザー施術で大きな変化は起こりません。

即効性を期待するなら、スレッドリフトやヒアルロン酸を選択するしかないのですが、皆さん「やったかどうか、わからんようにして」と結構難しいリクエストをくださいます(笑)

 

肌のテクスチャーを変えるには、時間と費用が掛かり、さらには施術との相性があることを理解いただく必要があります。

最短でも半年、できれば1年以上続けてもらい、振り返っての効果を実感してもらいたいのです。

 

美容は一時のブームで終わらせてはいけません。

健康維持のトレーニングと同じであると考え、長く継続していくものです。

もちろん、老化に完全勝利することは不可能です。

40歳の肌を60歳で全く同じ状態のまま維持することはできません。

但し、60歳になったとき、「なんか、○○さんて、きれい。60歳にみえない」と言わせることは100%確実にできます。

それを実現するためは、自宅で無印良品のコスメを浴びるように塗っていても、到底無理です。

(ごくまれに、お肌ノーケアでもきれいな方がいますが、一般的なことではありません)

然るべき時間とコストをかけて、自分を磨くのです。

自分を磨くために若者は旅にでますが、美意識の高い女子&男子は、35歳をこえたら美容皮膚科に行って磨いてもらってください。

自分自身にあった美容医療はきっと見つかります。

そして、心折れることなく「続ける」ことが一番大事。

老化していくのは、途中であきらめ、やめるからです。

あきらめず、コツコツと続けていると、必ずや成果が見えてくるのです。

きよし師匠も言ってます。「小さな事から、コツコツと」

 

さて、緊急事態宣言がでそうですが、美容女子(&男子)は、負けるな!!くじけるな!!

今年は、いろいろとキャンペーンもぶちまけても良いかなと思っています。

乞うご期待。

次回は、「シンデレラハイフ」について。

では、また。

 

 

 

2020.05.25

皆様、長らくお待たせしました。美容皮膚科外来、再開します。

とうとう緊急事態宣言が解除されました。

ある程度予想されたものでありますが、なんとなく気持ちが楽になりますね。

私の住む地域は、4月半ば以来、新規の感染者はカウントされておらず、すでにローカル的には早々に緊急事態宣言解除可能なレベルでしたが、皆キチンとマスクと手洗いは続けておりました。

先日5月23日には、家族で久しぶりの外食を楽しむことができました。

自宅から徒歩3分くらいの小さなレストランですが、お客さんの入場制限をかける配慮の中、私たち家族は壁際のソファ席でくつろいで食事を楽しむことができました。

「この状態の営業は、経営的には大変やろな~(他人事ではないのですが・・・)」と思いながら、せめてものお店の利益アップにつながればとと思い、めいっぱいオーダーして、お腹いっぱい食べさせていただきました。

私は、いつも家族やスタッフにこう言います。

「コロナは、『正しく、怖がりましょう』」

 

感染の第2波はおそらく来るでしょうから、被害を最小限にするためにも、手洗い・うがいなどの取るべき行動はとる必要があります。

しかし、過剰な恐怖で委縮しすぎることは、社会生活を送る上でのマイナス面がかなり大きいことに、気づかなければなりません。

 

先日、一般診療外来に「睡眠剤を飲んでいるのに、眠れなくなった」と訴えてきた患者さんから、「この1か月、家族以外で話をじっくりできたのは、先生ぐらいです」と、言われました。

どうやらこの患者さんは、今まで飲んでいた睡眠剤が効かなくなるほど、メンタル面に圧がかかってきたようです。

 

人間は、「社会性の強い動物」と言われます。

本来は、社会とのかかわりあいの中で、楽しみも悲しみも感じながら生きていくのが自然なのでしょう。

インターネットのバーチャル空間の中だけでは、満足できない人は多いのではないかと、このコロナの自粛期間の中で思いました。

 

さて、明日から、美容皮膚科外来が再開となります。

突然の休診となり、ご予約を変更していただいた皆様に、多大なご迷惑をおかけいたしましたことをお詫びいたします。

 

明日から、気分も一新、また自分磨きを楽しみましょう!!

 

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2020.05.06

本音で語る美容医療の教科書「美容皮膚医療~ホントのところ~」読んでみました。

アクティビティの低い今年の連休ですが、普段できない自宅でのバーベキューだとか、部屋の掃除だとか、買ったままの本を読むだとか、ちょこちょこやっている間に、「えっ、もうこんな時間!」となります。

「YOU TUBEでも見ようかな」と思って何気にパソコンの前に座ると、あっという間に2時間くらい経過してしまいます。

外に行けないからといっても、暇で暇で時間を持て余すことは決してありません。

ヒトは易きに流れますので、どこかで自分を律しないと、生産性のない「ダラダラ」生活を送ってしまいますね。

 

というわけで、脳みそがとろけないように、美容皮膚医療の教科書を読んでみました。

「美容皮膚医療~ホントのところ~」

「教科書」と言いましたが、表紙のとおり、内容はお堅いものではありません。

美容皮膚医療の第一線でご活躍されている日本国内の著名な先生方に、「現在のリアルな美容皮膚医療のノウハウ」を執筆していただき、さらに主催した宮田成彰先生とのディスカッションが掲載されています。

本のタイトル通り、「美容皮膚科医の本音」がきっちり書かれておりました。

このあたりは絶対にインターネット上では手に入れることができない真の情報なので、書籍代の14,000円は、むしろ格安と思われるほどでした。

 

この本の中で、細かなノウハウ以外で、各先生に学んだことは、

①医療の世界では本当の意味での「正解」は一つだけではなく、ゴールは同じでも、やり方は複数あること。

②「100%の効果、0%の副作用」の美容医療はないこと。

③まだわかってないこと、最先端の医療をもってしても解決できない領域があること。

 

日本のトップレベルの先生方でもそうですから、末端の我々たるや「推して知るべし」です。

ただし、当たり前ですが患者さんは「100%の効果、0%の副作用」を期待されますので、現実とのギャップが生じます。

理論上はうまくいくはずが現実はそうとは限らないので、実臨床というのは難しいですね。

近い将来は、様々な臨床データを入力するとAIが判定して、

「ハイ、このレーザー治療によってあなたの肌が期待通りに改善する確率は○○%です。」なんて出るのでしょうか?

このあたりは想像がつかないですが、満足度というのは極めて個人個人の感覚に依存したアナログ的な側面ありますので、数値化は難しいとは思います。

 

治療対象が「個別の皮膚」であって均一なものではないだけに、治療効果に差が出るのは当然なのですが、心情的には「こんなにお金払ったのに、効果がないなんて、困る!」となるわけです。

この「個別の反応の違い」は、なにも美容医療の世界だけではなく、一般的な医療の現場でも日常に見られます。

例えば、花粉症の薬ですが、何種類もあって処方する側も迷うほどです。

化学式上では「効果の強い、弱い」で分類可能で、「AよりもBのほうが効きやすい」という「傾向」はある程度分かっているのですが、実際のところは「飲んでみなけりゃ、わからない」です。

そのあたりは、最近の患者さんは理解されている方が多く、以前ほど説明には困りませんし、仮に1回目の処方が効果なくても、コスト的には数千円以下のレベルなので、あまりクレームになることもありません。

躊躇なく「効果なかったら、次、行きましょ」と他剤をトライします。

 

反面、美容医療は、施術単価が高いので、「効果ありませんでしたね、次、行きましょ」と軽く言われると、患者さんは「えーっ!なんで~!」みたいな反応になってしまいます。

そのコストの壁、効果がでるまでの時間の壁を乗り越えたところに、実はゴールがあることも多いのですが、患者さんには医師の言い訳みたいに聞こえてもしようがありません。

 

でも、真面目な医師ならば、治癒率および満足度アップのためには、常にアップデートを怠らず、間違っていたと思ったら修正する努力は惜しみません。

そのためには、やはり医師である自分自身が患者さんの肌と直接向き合わないことには、診断能力、施術能力が上がりません。

脱毛レーザーなどの一部を除いて、ほとんどの施術に関して、ナース任せとせず、私自らが施術するのはそのためです。

ナースに指示出して、あとはお任せで、ベルトコンベアーの上に患者さんが乗って、安い料金でバンバン数をこなしていくほうが商業的にはうまくいきますので、ほとんどのクリニックがその体制を敷いています。

ゆえに、当院のような小さなクリニックで大きなクリニックと同じ医療機器を揃えて、しかも週に3回しか予約外来がなく、さらにはドクターが一人一人に施術をしている状況は、経営的にいうとダメです。

 

しかし、最近では、当院のように「内科・美容皮膚科」の併設だけでなく、「小児科・美容皮膚科」、「泌尿器科・美容皮膚科」、なかには「整形外科・美容皮膚科」のクリニックも散見されるようになりました。

美容皮膚科のニーズが高まると同時に、「ちょっとうちもやってみようか」的なお考えのクリニックもあると聞きます。

それはそれで、競争が働いて、レーザー機器も安くなり、施術単価が安くなるのは、消費者の皆様にとっては願ったり、叶ったりです。

あとは「質の担保」ですが、こればかりは医師の経験と努力しかありません。

 

私が本格的に美容医療を始めて、もう6年がたちます。

一般医療でもそうなのですが、5年ぐらいで自分の専門領域の知識を一通り身に着け、経験も十分積むことができます。

さらに5年経過して10年目になると、さらに上のレベルに到達し、自分の専門領域では「エキスパート」になります。

6年経過したぐらいでは、時間的にはまだまだ「エキスパート」ではないのでしょうが、この6年で得た知識と経験は倍の12年分ぐらいはありそうな感じです。

先に紹介した「美容皮膚医療~ホントのところ~」を読んで、「そうそう、先生もそう思ってたのね」と同意するところも多くあり、「ああ、知らん間に、結構、経験値アップしたなぁ」と手前味噌ながら、そう思いました。

この6年間で、東京日帰りの研修などに費やした時間とコストは、確実に私の血となり肉となっていました。

あとは、それを患者さんに還元できるか、どうかです。

「医療は不確実なもの」という厳しい現実を受け止めながらも、その中で「治療効果を少しでも上げる」ための工夫をこれからも続けたいと思います。

 

このブログ、夜中に目が覚めて書き始めて、気づけばもう5月6日の朝5時です。

昨日、かしわ餅、食いそびれました。

ところで、「子供の日」があるのに、「大人の日」がないのはなぜなんでしょう?

でも、あったら、あったで、その日にやることに困りますね。語感の響きに若干問題アリです(笑)

2020.05.03

自宅でこもりながら、ちょっと考えてみました。

5月です。

ゴールデンウィークならぬブロンズウィーク、いや、こもりすぎてサビはじめたアイアンウィークです。

緊急事態宣言が出されてからというもの、私も、今一つ実感の湧かないバーチャルな「恐怖」におびえながら生活する「標準的な日本国民」となりました。

近くで「ゴホッ」と咳が聞こえたら「ビクッ」とするような、きわめて「正常な反応」をカラダが勝手にするようになっております。

なんせ恐れる相手は、ほとんどの人にとってはとるに足らない「カスキャラ」で、攻撃されたのも分からないくらいパワーが弱いのに、一部の人にとっては、突然ライフをゼロにまでもっていくほど強烈な攻撃を仕掛けてくる二面性を持ったやつですから油断なりません。

もう、ピカチュウの進化どころではないくらい、ガラッと豹変するのが恐ろしいところです。

こんな時は、まさしく「万が一」の防御態勢を敷くしかありませんが、正直言って、心の底では「ちょっと、過剰かなぁ」という思考も1割ぐらいあります。

ただし9対1で、恐怖優勢ですから、やはり自然と防衛本能が働きます。

 

しかし、よく考えると、我々は新型コロナウイルスの恐怖どころか、常に何かに健康と生命を脅かされています。

「生きている」そのこと自体が、「病気になり、死に至る」可能性をはらんでいるのです。

例えば、車に乗って運転することは、その行為そのものが交通事故にある確率を高めていますし、もっと言えば、その辺を歩いていても命を脅かすトラブルに出会う可能性はあるわけです。

ただ、普段は「まあ、ほとんど起こらない低い確率やん」と意識の最下層に閉じ込めているため、安心なだけです。

 

私は10年くらい循環器内科と救急医療の世界で働いていましたので、人が突然病気になり命を落とす場面に何度も遭遇してきました。

それこそ、それが日常のように。

「生・老・病・死」とよく言われますが、その通りです。

「老」をすっ飛ばして終点に至ることも、珍しいことではありません。

 

なので、私は、ふとした瞬間に「自分は、生きとんなぁ。良かったなぁ。」とシンプルに思うことがあります。

まさに「生きてるだけで、丸儲け」

 

でも、大半の時間は、「うわー、めっちゃ忙しいやん、もう休みクレ~!」だとか、「わわわ、暇すぎて怖い。このままやったらどうしよ」だとか、「おら~、きったない部屋やな~、ちゃんと整理整頓せーい!」だとか、「このチャーハン、いっつも味、薄ない?」だとか、取るに足らないことにこだわりながら、生きてます。

 

美容医療も、ある意味「取るに足らない」ことかもしれません。

生きていく上では、おそらく必須なことではないでしょう。

 

ただし、ヒトはパンのみのために生きるにあらず、です。

起きて、食って、〇〇して、寝るだけの生活では、到底満足できません。

だからこそ、音楽があり、芸術があるのです。

 

美容医療も芸術の一つだと私は思います。

「自分」というカンバスに、自分自身の理想の絵を描いていく作業です。

 

その作業は、少々のコストはかかっても楽しいものです。

女性も男性も、実年齢よりも若く、快活に見せることで、人生がパッと明るく楽しくなります。

ファッションと同じ、いや、むしろファッションよりも大切なくらいです。

 

高級化粧品で塗りたくられた汚い肌より、すっぴんで歩けるようなハリのある素肌の方が良いに決まってます。

高級ブランドで覆われたボッテリ醜い身体よりも、Tシャツとデニムの下にあるキュッと締まったカラダほうが美しいに決まってます。

 

いまは、こんな社会情勢ですから、美容医療にコストをかけるほどの心と体とお財布の余裕のある方は少数かもしれません。

しかし、疫病は必ず克服され、経済活動も芸術活動も再開され、また普段の日常が戻ることは歴史が証明しています。

 

最近では天候の話をするかのように、「この状態、いつまで続くんでしょうねぇ」が挨拶代わりになってますが、浮き沈みを繰り返しながらも、一日一日、世の中は良い方向に向かっていると希望をもって、日々過ごしましょう。

「大胆かつ慎重に、美しくポジティブに生きる」

この言葉、ときどき忘れてますが(笑)、この時期だからこそ心に刻んでいきましょう!

Beauty will never die!!

 

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