コラーゲンブースターとしてのエランセ
エランセは、PCL(ポリカプロラクトン)を主成分とした注入剤です。
このPCLとは、手術の際に使う「吸収糸」の構成成分と同じで、生体内では徐々に分解されて消失する特徴があります。
当初はヒアルロン酸に匹敵するものとして扱われていましたが、最近ではヒアルロン酸の質の向上が目覚ましく、エランセの適応となる場面はかなり少なくなっていました。
ところが、このPCLには体内で留まっている間に、注入箇所の周囲にコラーゲンを増生させる力があることがわかり、最近では「コラーゲンブースター」と呼ばれるようになりました。
ヒアルロン酸では長期的には効果が少ない「目元の小じわ」などには最適です。
また、ヒアルロン酸と混合し、皮下に撒くように注入することでハリと弾力を維持させながら、コラーゲンを増やす治療も可能です。
額、目元、頬、首、手の甲などのしわに適応があります。
エランセの適応
- 目元の小じわ
- 額の小じわ
- 頬の細かい笑いじわ
- 首の小じわ
- 手の甲のしわ