エランセ

コラーゲンブースターとしてのエランセ

コラーゲンブースターとしてのエランセエランセは、PCL(ポリカプロラクトン)を主成分とした注入剤です。
このPCLとは、手術の際に使う「吸収糸」の構成成分と同じで、生体内では徐々に分解されて消失する特徴があります。

当初はヒアルロン酸に匹敵するものとして扱われていましたが、最近ではヒアルロン酸の質の向上が目覚ましく、エランセの適応となる場面はかなり少なくなっていました。
ところが、このPCLには体内で留まっている間に、注入箇所の周囲にコラーゲンを増生させる力があることがわかり、最近では「コラーゲンブースター」と呼ばれるようになりました。

ヒアルロン酸では長期的には効果が少ない「目元の小じわ」などには最適です。
また、ヒアルロン酸と混合し、皮下に撒くように注入することでハリと弾力を維持させながら、コラーゲンを増やす治療も可能です。
額、目元、頬、首、手の甲などのしわに適応があります。

エランセの適応

  • 目元の小じわ
  • 額の小じわ
  • 頬の細かい笑いじわ
  • 首の小じわ
  • 手の甲のしわ

エランセの施術および経過

① 生理的食塩水等で半分の濃度に希釈する。

② カニューレを使って、効果を出したい箇所に「撒くように」注入する。

③ 1週間程度、注入部位がやや腫れた状態になる。

④ 当初はボリュームが増えるが、その後は一時的に元の状態に戻る。

⑤ その後、3か月ほどかけて徐々にコラーゲンが増生し、自然な効果が現れる。