ドクターMの「美と健康のかかりつけ医」ブログ

2020.01.13

50歳代のリフトアップは?!

しばらく痩身のブログがつづきましたので、ちょっと今回は話題を変えましょう。

やはり、皆の気になる「たるみ」への治療。

当院では、「ウルセラ」「ウルトラセルQプラス」を筆頭に、「インフィニ・ハイブリッド」がその役割を果たします。

見方によっては、「ヒアルロン酸」や「エランセ」もたるみ治療の一つといってよいかもしれません。

 

たるみの原因は、

①皮下組織のコラーゲン、エラスチンの減少

②骨と皮膚をつなぎとめる支持靭帯のゆるみ

③脂肪組織の増加

の3点です。

解決策として、「脂肪吸引」や「リフトアップ手術」などの外科的処置が最も効果的であるのは、美容機器が発達した現在でも間違いはありません。

ただし、術後のダウンタイムなどを考えると、なかなか手術に踏み切れない方が多いのも事実。

 

では、メスを使わない「非外科的」な手法で、最もたるみに効くものは何か!?

 

それは、「スレッドリフト」でしょう。

 

スレッドリフトを行う先生は、ウルセラなどのHIFUをやめることが多い傾向にあります。

実際は、「顔に糸をいれるくらいなら、痛みを我慢するほうがよい」と考える方がHIFUを受けますので、どちらにもニーズはあります。

 

ただし、「『HIFU』と『スレッドリフト』のどちらがより引き上がるの?」という質問には、「スレッドリフトです」と答えざるを得ません。

 

そして今後は、「スレッドリフト」のニーズの方が増えていく傾向にあると思います。

 

今年2020年は、当院でもスレッドリフトをメニュー化するために、2年の歳月をかけて私が研究と研修を続けてきました。

経験値豊富なドクターの卓越した手技を何度も拝見させていただきました。

面白いことに、3人のドクターがいれば、手技も考え方も3通りあります。

それぞれが、それぞれの理論のもと、オリジナルな改良を加えてスレッドリフトを行っています。

ただし、客観的にみると、どんなに経験のある先生でも改良点を見つけることができます。

なぜか、職人は自分の決まりきった型がいったん出来上がると、そこから抜け出ることができないのです。

「いつもやっているから、いつも通り」

「これまで問題なかったから、これまで通り」

客観的にいろいろな先生の手技を「比較しながら」みていると、改良点がはっきりと見えてきます。

私を含めた新規参入者は、そこがポイントです。

いわゆる「いいとこどり」ができるのですね。

 

そして、例によって例のごとく、「自分が行う手技は、必ず自分自身が受ける」という、外せない鉄則がございますので、新年早々「スレッドリフト」を受けてきました。

場所は、某大阪の注入系専門のクリニック。

大阪のTクリニックで院長を務めた方が独立して2年ほど前にオープンしたクリニックです。

スレッドは「PCL(ポリカプロラクトン)製」で、左右3本ずつ、合計6本。

手技時間は、あっという間の5~10分。実際にスレッド挿入は1本10秒ぐらいしかかからないので、計1分。

麻酔はスレッドの刺入部のみで、頭髪内です。

スレッドが頬骨を超えるときと、口角の横にスレッドを進めた際に「いてっ!」と心のなかで叫びましたが、それだけです。

ビフォー&アフターはこれ。

 

 

3~4日ほど、笑ったりしたとき、硬いものをかむときなどに、スレッドのトゲがチクッと刺さるような痛みがありましたが、それも我慢できる範囲内です。

もちろん腫れは起こりますが、見た目にはあまりわからない程度です。

マーラーファット(ブルドックのほっぺのような脂肪の塊)がやや多いので、左口角近くに若干のもたつきが残っていますが、見た目はあまり目立ちません。(気になるようなら、そこにもう1本いれると改善します)

 

もちろんスレッドの効果は、入れた時が最大で、その後は時間経過とともに必ず下がってきます。

そのため、メインテナンスとして、半年に1回追加のスレッドを入れるのが対策です。

肌のハリ感などは、ウルセラやウルトラセルQプラスに加え、インフィニ・ハイブリッドを定期的に受けることにより、持続可能です。

 

そう考えると「お金が、いくらあっても足らん!」と言われそうですが、実際はそうでもありません。

個人個人のお財布事情はありますが、年間50~70万もかければ、かなりのことができます。

 

300万の車を買っても、3年後には半額です。

気に入って買った服でも、そのうち飽きて放置されゴミになります。

50歳以降の人生、いや40歳以降の人生を彩るために、美容にコストをかけることが、無駄なことといえるでしょうか?

それを無駄というならが、極論ですが「生きてお金を使うことが、そもそも無駄」です。

 

老後が心配でお金がもったいないと思うなら、もっと無駄なものを省く努力をしましょう。

「今やらないと後で後悔する」ことをやりましょう。

そもそも、70~80歳になると物欲が減っていきますから、それほどお金は使わなくても生きていけます。

そんな先のこと心配するよりも、今しか咲かない花を、綺麗に咲かせましょう。

「花はそのうち枯れるから、この世にとって無駄なもの」、ではありませんよね。

 

一時のブームではなく、綺麗に年齢を重ねるために、今年もみぞぐちクリニックは皆さまのお手伝いをさせていただきます。