ドクターMの「美と健康のかかりつけ医」ブログ

2023.08.18

第41回日本美容皮膚科学会に参加してきました。その1

みぞぐちクリニックの夏季休暇の最後は、美容皮膚科学会に参加するため東京に行ってきました。

8月19日と20日の二日間ですが、プレセミナーもありましたので、前日に会場の京王プラザ入りいたしました。

京王プラザ前の東京都庁も青く怪しく光っております。

18日のプレセミナーでは、美容商材・美容機器の宣伝中心の講演でしたが、気になるもののいくつか。

まずは、メディカランド株式会社さんから発売中で、今注目の臍帯幹細胞培養液コスメ「CALESIM(カルシム)」

ヒトの臍帯ではなく、アカシカの臍帯幹細胞培養液から作製されたものです。

アカシカの名前はミトコンドリア研究でもよく聞きますが、こんなところにも出てくるとは!

生態系が世界中にひろがる生命力と繁殖力の強い鹿ですので、培養液の中にふくまれるサイトカインや成長因子もなかなか良いものではないでしょうか?

当院であれば、ダーマペンやエコツー、ポテンツァでの表皮・真皮への導入がよいですね。

早速、仕入れようかと思います。

 

そして次は、メトラス株式会社さんから販売の「INMODE(インモード)LIFT」

「インモード」という会社、日本では以前から「ルメッカ」というIPL機器で有名です。

「MINI Fx」という、脂肪部分を吸引しながらRFを流して脂肪細胞を減らすアプリケーターが目玉です。

機器のお値段を聞きますと、「1000万近いです。」とのこと。

円安のおかげで、ええお値段です。2年前ぐらい前なら700万ぐらいで買えたんでしょうね

既存のルメッカでも「MINI Fx」は使えるそうなので、ルメッカユーザーはお得ですね。

ただし、日本ではまだ未承認機。

昨今の情勢では、未承認機は新規購入が少々ためらわれます。

メトラスさん、スネコスも扱ってます。

今はやりのECM(ExtraCelluler Matrix:細胞外マトリックス)製剤の一つです。

細胞外マトリックスとは、具体的には「コラーゲン」「エラスチン」「水分」などを指しますので、スネコスをはじめECM製剤というものは、若々しい肌に必要なそれら3つを増やす作用があります。

なかなか期待できそうなので、これも採用してみようかと思います。

明日は学会1日目。朝から晩までびっしり講演聞き続ける予定です。