ドクターMの「美と健康のかかりつけ医」ブログ

2023.08.07

キャンデラ社のユーザーズミーティングに行ってきました。

1週間があっという間に過ぎる今日この頃です。

ブログも週刊ではなく月刊になってしまいがちです。

美容医療の宣伝広告の主流は、文章よりも動画、長い物よりも短い時間のものに移行しておりますので、ブログを書くよりインスタ上げた方が商業的には良いのですが、広告宣伝部隊が院長だけのワンオペ状況では、他のクリニック様のようなデイリーなアップは不可能でございます。

さて、昨今の当院の状況とはいうと、一般診療ではコロナ患者さんは毎日のようにやってくるので、もはや日常となって特別感はありません。

同様に学会や研究会もWEB開催はされるものの、メインは会場参加の傾向で、平常モードが4年ぶりに戻ってきております。

そのような中、東京で開かれたキャンデラ社主催のユーザーズミーティングに参加してきました。

当院でも導入しているピコレーザー「ピコウエイ」の730nmハンドピースの利用法や、脱毛機であるジェントルマックスプロを使った「レーザーフェイシャル」のニキビ治療や、キャンデラ社一押しのフォト治療機「ノーリス」の臨床実例などなど、面白い講演を聞く事ができました。

特にニキビ治療としての「レーザーフェイシャル」には、以前から注目しており、今後は当院のメニューにも加えて行こうかと思っています。

講演してくださった咲くらクリニックの小林先生は、毛孔性苔癬に脱毛レーザーの設定照射が効果的との実例を聞いて、「ならば、ニキビにも効くのでは?」との発想で始められたとのこと。

ロングパルスアレキサンドライトレーザーの脱毛設定を使うとの事ですが、なぜ毛孔性苔癬や活動性ニキビに効くのか、いまひとつ理屈が分かりません。

熱による殺菌作用だとか、脱毛に伴うの皮脂腺の破壊だとか、推測されているようですが、月1の施術でアクネ菌を殺菌したところで、しばらくするとまた増殖しますし、そもそも脱毛ができるような毛が生えていない上腕や顔の表面で脱毛レーザーと同じ機序で皮脂腺が破壊されるとは考えにくいと思っています。

小林先生の同内容の講演を聴くのはこれが3回目ですが、そのあたりの機序への詳細な考察はありませんでした。

ビフォーとアフターで皮膚のバイオプシーで病理検査での比較をやれば、その辺の変化がアカデミックに証明できると思いますが、なかなか誰もやらないでしょうね。

とはいえ活動性ニキビで困っている10代20代の方々はたくさんいらっしゃいますので、とりあえずは、効きそうなものは何でもやってみると言う姿勢で、まずは臨床結果ありきで行きたいと思っています。

当院では、ジェントルMaxプロとほぼ同じスペックの「クラリティツイン」と言う脱毛器を持っていますので、同じ設定でメニュー化しようと思います。

ただし、アレクの脱毛モードでなくともロングパルスヤグレーザーのある設定を使っても効果が出そうなので、そちらモード併用が良いかも?

アレク脱毛の設定は、少々痛いので、、、

17時まで講演を聴いた後は、仕事関係で今日研修中の息子と銀座で待ち合わせて、ちょっと贅沢な焼肉を食しました。

銀座はホコ天で人がうじゃうじゃ。

焼き肉は、いつもの腹一杯感ではなく、脳と舌が喜ぶ上品なものでした。

8月18-20日と日本美容学会総会で、また東京に行きます。

美容領域の最新トレンド情報の入手とアカデミカルな考察ができる貴重な3日間ですので、今から楽しみですね。

2017.11.22

たるみの対策はスペシャルなマシン達にお任せ!


寒いです。

短い秋が終わり、いきなり冬っぽいお天気です。

クリニックもそろそろ冬支度を始めました。

ファンヒーターと共に忘れちゃならないのが加湿器です。

クリニック内は「室温23度前後、湿度40%以上」をキープするように気をつけています。

皆様もお肌のためにも、身体のためにも、温度と湿度管理に十分お気を付けください。

さて、今日のお題は「たるみ」です。

女性の肌の悩みでもっとも多いものは「シミ」「くすみ」です。

しかし、色素沈着の問題は、最近では紫外線対策や高性能美白化粧品などの一般化により、コスメでも解決できるケースも増えてきました。

ところが、「たるみ」だけはコスメではどうしようもありません。

そのため、「たるみ」は放置状態となり、さらに「たるみ」が「たるみ」を呼んで、さらにたるむといった悪循環に陥ります。

加齢によるたるみはある程度仕方ありませんが、過剰なたるみは起こしたくないのは、誰しも同じ。

特に目の下と頬はなんとか最小限の程度で押さえたいです。


これは、これで、風格があるとも言えますが。。。。(笑)

こうなる前に、なんとかしておきたいところです。。

では、たるみはなぜ起こるのでしょうか?

現在では次の5つの原因が考えられています。

①表皮の角質層の水分量が減少すると、その影響で真皮層のボリュームが減少し、弾力やハリが消失するため

②顔面の脂肪が増加し、重力にひっぱられて下垂するため

③皮膚と顔面骨をつなげている「支持靱帯」が緩むため

④表情筋が薄くなり、筋力も低下するため

⑤顔面骨の容積が減少するため

いずれも紫外線や活性酸素の増加、女性ホルモンの減少などが関与しています。

ところが、紫外線対策をしても、活性酸素を除去する努力をしても、女性ホルモンを増やす治療をしても、高級クリームを塗りたくっても、どうしてもダメな場合も多いのが現実です。

そこで、美容医療の出番です。

まず、たるみ治療の最高峰としての世界標準は、誰が何と言おうと「ウルセラ」です。

韓国製格安HIFUマシンが、つぎつぎに発売されていますが、いまだウルセラの効果を凌駕するものは現れていません。

何事も本家本元にはかなわないのです。

ただし、本家本元である強みなのか、消耗品であるカートリッジ代金がいまだに高額なため、施術そのものの値段をなかなか下げることができません。

(関西の最安値(1ラインあたり)は、キャンペーン価格で計算するとおそらく当院でしょう。。。損益分岐点のギリギリでやってます)

日本人の標準施術では、全顔で300~340ラインですが、最低でも200,000円はします。

その効果は折り紙付きで、約8割の方が満足を感じる効果を得ることができます。

頬のたるみだけでなく、目の下の小じわ、たるみにも効果があります。

半年から1年ぐらいで繰り返し施術を受けることで、さらに効果を維持することができるので、結局は一番コストパフォーマンスが良い治療だと思います。

ただし、唯一の難点は施術の際、強い「痛み」を感じる方が比較的多いところ。

超音波のビームが筋膜に直接あたるので、皮膚表面にクリーム麻酔をしても痛みを感じる方はガツンと感じます。

現在当院では、ロキソニンを2錠内服してもらい、痛みを軽減して受けてもらっています。

ただし、それでも痛いと感じる方はいらっしゃるので、今後は胃カメラなどの施術の際に使用する「ドルミカム」といった鎮静剤や、より鎮痛作用に優れた「プレセデックス」という除痛鎮静剤を点滴投与しながらの施術も考えています。

薬代が高いので有料にはなりますが、痛みは怖いけどウルセラは受けたい方には朗報です。

次に、お手軽でよいのは、前回のブログでもご紹介した「ロングパルスNdヤグレーザー」の中空照射です。

当院では「スペクトラピール」という施術になります。

1064ナノメートルの波長をもったレーザービームを当て、真皮層を熱刺激することにより、真皮コラーゲンの再生を促します。

その結果、肌にハリがでて、たるみが解消されるのです。

こちらは、ダウンタイムもほとんどないので毎月エステ感覚で受けることができます。(ごくまれに皮膚に発疹ができて合わない方もいらっしゃいます)

お値段も比較的手ごろなので、当院でも人気メニューの一つです。

もちろん、引き上げのパワーはウルセラには到底及びません。

また、トリニティプラスで使う「サブライム」アプリケーターは、赤外線レーザーとRF(高周波)を同時に照射することができ、これまたコラーゲン再生を促します。

RF(高周波)のパワーで脂肪も減少しますので、サーマクールのような小顔効果もあります。

もちろん、3つのアプリケーターでRFパワーを重ねうちする「トリニティプラス」として治療する方が、より効果的であることは間違いありません。

さらに、今後当院で採用すること決定しているのが、「インフィニハイブリッド」という引き上げマシンです。

5年前ぐらいに登場した比較的新しいRF治療器です。

いろいろなブログで紹介されていますが、ちなみにこちらの方のブログをご参照ください➔「かなえ譲公式ブログ

もうすでに、機器のデモンストレーションを体験しました。

RF(高周波)ですから、ウルセラほどの引き上げはありませんが、肌のハリがしっかりと出ます。

何よりも、効果がしっかりでるのに痛くない施術ができるのが特徴です。これなら痛みでドロップアウトしてきた方々も続けることができます。

また他の機種とちがって、「上まぶた」に直接施術できます。

イオン導入など一緒に月一回ルーチンワークのように受けていただくと、少しずつの効果の累積が1年後には目を見張るものになることでしょう。

来年2月からは施術メニューに加わることになりますので、楽しみにお待ちください。

以上が、当院で(今後も含めて)施術可能な「たるみ改善マシン」です。

効果をしっかり感じるには、「ウルセラ」がおすすめ。

ゆっくりとじんわりと効果を出していく、もしくは「ウルセラ」の効果を維持して肌のハリも手に入れるには「サブライム」または「インフィニハイブリッド」です。

まだだるみは目立たないし、お肌のハリの維持をメインにして、ついでにたるみも防げたらいいかな、といった目的なら、「スペクトラピール」です。

たるみマシンにもいろいろありますが、この3機種あればトップレベルの治療ができます。

あとは、根気強く施術を重ねるだけ(これが一番大切!)ですから、一緒に頑張りましょう。

「美は、継続なり」の言葉は忘れるべからず、です。

ライフワーク、ルーチンワークとしての美容医療は人生を楽しく変えてくれます。

さて、最後に番外編。

ルートロニック社から、インフィニハイブリッドを購入決定しましたが、もう一機種併せて購入を決定しました。

それは、レーザー脱毛器「クラリティツイン」。

アレクサンドライトとヤグの2種類のレーザーを照射することができるので、「ツイン」の名がつけられています。

男性の濃いひげから、女性の細い柔らかい毛まで対応ができる究極の脱毛マシンです。

今まで当院で使用していた光脱毛器「プロウェーブ770」を遥かに超える利便性と有効性を兼ね備えていると判断しましたので、導入を決定しました。

はやりの「蓄熱式ダイオード」脱毛器の「ライトシェア」や「メディオスター」も考えたのですが、いろいろな意見を聞くと、やはり脱毛はアレクサンドライトレーザーなしでは満足のいく効果は出ないとの結論に至りました。

また、非常に優秀なエアクーリングシステムのおかげで、痛みがかなり少なくなっていますので、痛みに弱い方にも最適なマシンです。

これで、みぞぐちクリニックも自信をもって、あらゆる人にレーザー脱毛をお勧めすることができます。

エステ脱毛よりも、早く確実な効果をお約束するのが、医療レーザー脱毛です。

こちらも来年2月からの施術開始となる予定ですので、しばらくお待ちください。

みぞぐちクリニック美容皮膚科部門は、ますます充実してきました。

あとは部分痩身マシンかな?

おおっ、美容マシンの置き場所がだんだんなくなってきました!

そのうち院長室が倉庫に代わりそうです(泣)