1週間があっという間に過ぎる今日この頃です。
ブログも週刊ではなく月刊になってしまいがちです。
美容医療の宣伝広告の主流は、文章よりも動画、長い物よりも短い時間のものに移行しておりますので、ブログを書くよりインスタ上げた方が商業的には良いのですが、広告宣伝部隊が院長だけのワンオペ状況では、他のクリニック様のようなデイリーなアップは不可能でございます。
さて、昨今の当院の状況とはいうと、一般診療ではコロナ患者さんは毎日のようにやってくるので、もはや日常となって特別感はありません。
同様に学会や研究会もWEB開催はされるものの、メインは会場参加の傾向で、平常モードが4年ぶりに戻ってきております。
そのような中、東京で開かれたキャンデラ社主催のユーザーズミーティングに参加してきました。
当院でも導入しているピコレーザー「ピコウエイ」の730nmハンドピースの利用法や、脱毛機であるジェントルマックスプロを使った「レーザーフェイシャル」のニキビ治療や、キャンデラ社一押しのフォト治療機「ノーリス」の臨床実例などなど、面白い講演を聞く事ができました。
特にニキビ治療としての「レーザーフェイシャル」には、以前から注目しており、今後は当院のメニューにも加えて行こうかと思っています。
講演してくださった咲くらクリニックの小林先生は、毛孔性苔癬に脱毛レーザーの設定照射が効果的との実例を聞いて、「ならば、ニキビにも効くのでは?」との発想で始められたとのこと。
ロングパルスアレキサンドライトレーザーの脱毛設定を使うとの事ですが、なぜ毛孔性苔癬や活動性ニキビに効くのか、いまひとつ理屈が分かりません。
熱による殺菌作用だとか、脱毛に伴うの皮脂腺の破壊だとか、推測されているようですが、月1の施術でアクネ菌を殺菌したところで、しばらくするとまた増殖しますし、そもそも脱毛ができるような毛が生えていない上腕や顔の表面で脱毛レーザーと同じ機序で皮脂腺が破壊されるとは考えにくいと思っています。
小林先生の同内容の講演を聴くのはこれが3回目ですが、そのあたりの機序への詳細な考察はありませんでした。
ビフォーとアフターで皮膚のバイオプシーで病理検査での比較をやれば、その辺の変化がアカデミックに証明できると思いますが、なかなか誰もやらないでしょうね。
とはいえ活動性ニキビで困っている10代20代の方々はたくさんいらっしゃいますので、とりあえずは、効きそうなものは何でもやってみると言う姿勢で、まずは臨床結果ありきで行きたいと思っています。
当院では、ジェントルMaxプロとほぼ同じスペックの「クラリティツイン」と言う脱毛器を持っていますので、同じ設定でメニュー化しようと思います。
ただし、アレクの脱毛モードでなくともロングパルスヤグレーザーのある設定を使っても効果が出そうなので、そちらモード併用が良いかも?
アレク脱毛の設定は、少々痛いので、、、
17時まで講演を聴いた後は、仕事関係で今日研修中の息子と銀座で待ち合わせて、ちょっと贅沢な焼肉を食しました。
銀座はホコ天で人がうじゃうじゃ。
焼き肉は、いつもの腹一杯感ではなく、脳と舌が喜ぶ上品なものでした。
8月18-20日と日本美容学会総会で、また東京に行きます。
美容領域の最新トレンド情報の入手とアカデミカルな考察ができる貴重な3日間ですので、今から楽しみですね。