ドクターMの「美と健康のかかりつけ医」ブログ

2020.05.03

自宅でこもりながら、ちょっと考えてみました。

5月です。

ゴールデンウィークならぬブロンズウィーク、いや、こもりすぎてサビはじめたアイアンウィークです。

緊急事態宣言が出されてからというもの、私も、今一つ実感の湧かないバーチャルな「恐怖」におびえながら生活する「標準的な日本国民」となりました。

近くで「ゴホッ」と咳が聞こえたら「ビクッ」とするような、きわめて「正常な反応」をカラダが勝手にするようになっております。

なんせ恐れる相手は、ほとんどの人にとってはとるに足らない「カスキャラ」で、攻撃されたのも分からないくらいパワーが弱いのに、一部の人にとっては、突然ライフをゼロにまでもっていくほど強烈な攻撃を仕掛けてくる二面性を持ったやつですから油断なりません。

もう、ピカチュウの進化どころではないくらい、ガラッと豹変するのが恐ろしいところです。

こんな時は、まさしく「万が一」の防御態勢を敷くしかありませんが、正直言って、心の底では「ちょっと、過剰かなぁ」という思考も1割ぐらいあります。

ただし9対1で、恐怖優勢ですから、やはり自然と防衛本能が働きます。

 

しかし、よく考えると、我々は新型コロナウイルスの恐怖どころか、常に何かに健康と生命を脅かされています。

「生きている」そのこと自体が、「病気になり、死に至る」可能性をはらんでいるのです。

例えば、車に乗って運転することは、その行為そのものが交通事故にある確率を高めていますし、もっと言えば、その辺を歩いていても命を脅かすトラブルに出会う可能性はあるわけです。

ただ、普段は「まあ、ほとんど起こらない低い確率やん」と意識の最下層に閉じ込めているため、安心なだけです。

 

私は10年くらい循環器内科と救急医療の世界で働いていましたので、人が突然病気になり命を落とす場面に何度も遭遇してきました。

それこそ、それが日常のように。

「生・老・病・死」とよく言われますが、その通りです。

「老」をすっ飛ばして終点に至ることも、珍しいことではありません。

 

なので、私は、ふとした瞬間に「自分は、生きとんなぁ。良かったなぁ。」とシンプルに思うことがあります。

まさに「生きてるだけで、丸儲け」

 

でも、大半の時間は、「うわー、めっちゃ忙しいやん、もう休みクレ~!」だとか、「わわわ、暇すぎて怖い。このままやったらどうしよ」だとか、「おら~、きったない部屋やな~、ちゃんと整理整頓せーい!」だとか、「このチャーハン、いっつも味、薄ない?」だとか、取るに足らないことにこだわりながら、生きてます。

 

美容医療も、ある意味「取るに足らない」ことかもしれません。

生きていく上では、おそらく必須なことではないでしょう。

 

ただし、ヒトはパンのみのために生きるにあらず、です。

起きて、食って、〇〇して、寝るだけの生活では、到底満足できません。

だからこそ、音楽があり、芸術があるのです。

 

美容医療も芸術の一つだと私は思います。

「自分」というカンバスに、自分自身の理想の絵を描いていく作業です。

 

その作業は、少々のコストはかかっても楽しいものです。

女性も男性も、実年齢よりも若く、快活に見せることで、人生がパッと明るく楽しくなります。

ファッションと同じ、いや、むしろファッションよりも大切なくらいです。

 

高級化粧品で塗りたくられた汚い肌より、すっぴんで歩けるようなハリのある素肌の方が良いに決まってます。

高級ブランドで覆われたボッテリ醜い身体よりも、Tシャツとデニムの下にあるキュッと締まったカラダほうが美しいに決まってます。

 

いまは、こんな社会情勢ですから、美容医療にコストをかけるほどの心と体とお財布の余裕のある方は少数かもしれません。

しかし、疫病は必ず克服され、経済活動も芸術活動も再開され、また普段の日常が戻ることは歴史が証明しています。

 

最近では天候の話をするかのように、「この状態、いつまで続くんでしょうねぇ」が挨拶代わりになってますが、浮き沈みを繰り返しながらも、一日一日、世の中は良い方向に向かっていると希望をもって、日々過ごしましょう。

「大胆かつ慎重に、美しくポジティブに生きる」

この言葉、ときどき忘れてますが(笑)、この時期だからこそ心に刻んでいきましょう!

Beauty will never die!!